ヨガの「マントラ」 超基礎講座 | 初ヨガ!ダイエット

ヨガにおいて、「マントラ」はとても大切な言葉です。
「マントラって何?」「マントラの起源は?」「マントラはいつ唱えるの? 」「マントラを唱えるやり方は? 」「マントラを唱える効果は?」など、マントラについての素朴な疑問と、ヨガと密接に関わる7つのチャクラについて解説します。

マントラって何?

マントラは、集中と瞑想を助けてくれる神聖な言葉

 

ヨガのクラスに通っていると、レッスンのはじめと終わりにマントラを唱えることがあると思います。マントラとは一体何なのでしょうか?

 

マントラは二つの語源からなるサンスクリット語です。サンスクリット語で「マン」=「考えること」、「トラ」=「解放すること」。「塾考する道具」と訳されることもあります。
マントラの言葉の多くはサンスクリット語で、自然界の神々を讃える神聖な言葉です。神聖な響きを持った言葉を繰り返しとなえることで、意識を集中させ、瞑想を深める助けをしてくれます。

 

マントラは声に出しても、心の中で唱えてもOK。
「リキタ・ジャバ」と呼ばれるマントラの筆写もあり、時間や分量を決め、その間は集中して書き続けるというものです。「書く瞑想」とも呼ばれます。

マントラの起源は?

マントラの起源は、自然界の神々を讃えた言葉から始まる

 

紀元前1200年前後の文献『リグ・ヴェーダ』の中に、1000以上もの「神々へ捧げられる詩」が綴られていました。これは代々語り継がれてきた自然の中の神々への感謝の言葉です。それがマントラの役割を担っていたとされています。

 

これだけ聞くと、まるで般若心経と似ているように感じます。
しかし、その始まりはそれぞれに違い、お経はお釈迦様の言葉がインドから中国へ渡り、その後日本に入ってきました。パーリ語を発音の近い漢字にあてたり、漢文に訳したり、和文に訳したものなどがあります。

 

マントラは、聖者が瞑想中に浮かんだインスピレーションが言葉の起源となっています。

マントラはいつ唱えるの?

ヨガのクラスのはじめと終わり、瞑想中など

 

インドでは、クラスのはじめにオームを3回唱えます。流派により異なりますが、そのあとにそれぞれの流派のマントラを唱えます。クラスの終わりにも、オームを唱えるのが一般的です。

 

瞑想中にマントラを唱える「マントラ瞑想」も有名です。

マントラを唱えるやり方は?

音の振動を感じること

 

初心者は、声に出して唱えましょう。音として口に出し、耳で音を感じることが大切です。慣れてきたら、徐々にボリュームを下げ、心の中で唱えます。

 

言葉のもつ意味を感じ、そのエネルギーを引き出すように丁寧に唱えましょう。

 

マントラは、音の響きを体内の細胞で感じることもとても大切。全ての生命は振動が根源としてあり、マントラの持つ音の振動(バイブレーション)と、自然界の振動と、体内の振動を一体化させていきます。

 

マントラを繰り返すほどに 物理的な「音」としての意味は消えていき、波長エネルギーの調和だけを感じられるようになるでしょう。

マントラを唱える効果は?

自分と宇宙が一つになる感覚

 

長時間マントラを唱えていると、言葉としての意味がなくなっていきます。言語処理を司る左脳の言語野の働きが封じられ、意味を意識しない瞑想状態へと入っていくのです。そうなると、自分と宇宙が一つになったような感覚を得ることもあるでしょう。まるで自分が宇宙の力のサポートを受けているような、波長と思考が融合した「梵我一如」の精神です。

「オーム」の意味は?

マントラの中でも一番有名で、最も崇高だと言われているのが「オーム」です。

オームは、3つの音「a」「u」「m」から成り立っていて、それぞれ3つの意識を表現しています。

 

「a」は、起きている状態
「u」は、夢見ている状態
「m」は、深く眠っている状態

 

また過去・現在・未来も表しています。

 

「a」は、誕生・過去
「u」は、維持・現在
「m」は、破壊・未来

 

ヨガではヒンドゥー教の神と深いつながりがあり、誕生、維持、破壊の3つは、創造神(ブラフマー)、保護神(ヴィシュヌ)、破壊神(ルドラ、シヴァ)の3つの神が司っています。

 

その他にも頻繁に使われるマントラが「シャンティ」
「シャンティ」はサンスクリット語で、平穏や平和、心の安らぎを意味しています。

具体的にどんなマントラがあるの?

平和を願うマントラ

「Lokah Samastah Sukkino Bhavantu(ローカーハ サマスターハ スキノー バヴァントゥ)」
世界中が平和になりますように

 

心の平安を願うマントラ

「Asatho Maa Sad Gamaya(アサトー マー サッド ガマヤー)」
非真実のものから真実へ導いてください

 

「Thamaso Maa Jyothir Gamaya(タマソー マー サッド ガマヤー)」
闇から光へと導いてください

 

「Mruthyor Maa Amrutham Gamaya(ムリティヨー マー アムリタム ガマヤー)」
死から不死へと導いてください

 

「Om Santih Santih Santih(オーム シャンティ シャンティ シャンティ)」
安らぎのあらんことを

マントラがメロディになった音楽

マントラは文字で読むよりも、音で覚えた方がよいでしょう。

 

オススメは「Deva Premal(デヴァ・プレマール)」
マントラを音楽に乗せて歌う歌手です。彼女の歌声はとても耳に心地よく、瞑想の初期の頃や、リラックスしたいときによく流していました。

 

部屋にマントラを満たすことで、なんだかとても神聖な場所になったような気持ちになりますよ。

 

 

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