アートオブリビングヨガってなに?
アートオブリビングは、スダルシャン・クリア呼吸法を用いたヨガ
アートオブリビングは、世界140カ国以上に渡り、教育や慈善活動を行う国際非営利団体(NGO)の名称です。アートオブリビングヨガは、「今、この瞬間を生きる」ための呼吸法である「スダルシャン・クリヤ呼吸法」を中心としたヨガで、ヨガや瞑想を日常に取り入れ、心とバランスを保つことで、人生の質を高めることを目的としています。
国連(UN)や世界保健機構(WHO)からも認められているヨガ。習得者は世界に2000万人以上に及びます。
アートオブリビングヨガの創始者は?
創始者は、インドの指導者 シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール氏
アートオブリビングヨガの創始者は、シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール氏です。1956年に南インドで生まれたシャンカール氏は、1982年にトンガ河の側で10日間の瞑想の後、スダルシャン・クリヤ呼吸法を考案し、同年、国際非営利団体アートオブリビングを設立しました。
1986年には当時のインドの首相から「ヨガ・シロマニ」の称号を受け、インドにとどまらず、世界中で精力的に活動を行なっています。
参考:wikipedia - シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール
アートオブリビングヨガはどうして生まれたの?
スダルシャン・クリヤ呼吸法で内なる平和と、暴力のない社会を作るため
ヨガと瞑想の歴史は古く、今から4500年ほど前と言われています。この伝統的な考えを、21世紀の現代の生活に取り入れやすくしたのがアートオブリビングヨガ。アートオブリビングヨガは、「スダルシャン・クリヤ呼吸法」を用いた、瞑想と呼吸法を中心としたヨガです。
創始者であるシャンカール氏は、平和活動家としても活発に働き、非暴力のヴィジョンを掲げています。文化的背景や宗教に関わらず、世界は「平和」であるべき。
自分の内側もまた同様に、平安と活力をもたらす必要があると考え、スダルシャン・クリヤ呼吸法が生まれました。ストレスの軽減や精神の安定に大きな効果があるこの呼吸法は、これまで何百万人の人々をストレスから解放し、この30年ほどの間に152カ国に広まりました。
アートオブリビングヨガのポイントと考え方
アートオブリビングヨガは、呼吸法と瞑想の要素が比較的強いヨガ
ポーズによって瞑想を深めるヨガとは違い、アートオブリビングヨガは、呼吸法と瞑想を中心とした精神性を高めるためのヨガです。
スダルシャンクリヤ呼吸法は、精神的のみならず物理的および精神的なレベルで作用するという。科学的にスダルシャンクリヤは、酵素や遺伝子レベルで抗酸化状態を改善し、DNA損傷と細胞の老化を減らすことが知られている。 心身医学の進歩により、さまざまな感情には独自の呼吸パターンがあることが証明されている。怒りを感じる場合は息は短く速い。その反対に異なるパターンの呼吸を通じて感情に影響を与え、心の制御を行うことも可能である。ヨガや座禅によって深く長い呼吸をすることで、心を穏やかにする影響は広く知られるところである。
参考:wikipedia - スダルシャンクリヤ
スダルシャン・クリヤ呼吸法のやり方
1. 勝利の呼吸
1分間に2回〜4回のペースで、ゆっくり呼吸を行います続けます。鼻やノドを通り抜ける時の空気の流れに意識を集中させましょう。3〜5分間続けます。
2. 肺呼吸
勝利の呼吸の次に、1分間に30回の高速呼吸を始めます。(2秒に1回)
一瞬で肺の呼吸を行いましょう。1〜2分間続けます。
3. チャンティング
肺呼吸が終わったら、マントラの「オーム」を3回程度繰り返します。「オーーーーーム」と息が続く限り、できるだけ長く唱えるようにしましょう。この時、肺の空気を全部出し切るつもりで行います。
アートオブリビングヨガのおすすめ書籍
創始者の短い講話をまとめた『沈黙を祝う』
1995年以来、毎週行われている、シュリ・シュリ・ラビ・シャンカールの短い講話をまとめたもの。5年間にわたる数多くの講話から抜粋し、この本では、旅はニューデリーから、世界各地における講話を経て最後にインドのリシケシで終わっています。
ヨガでダイエットをしたい時の食事量は?
ダイエットしたいなら、正常な食欲と食事量を考えよう
ヨガを続けていると、自然に食事内容が変わってくる方が多いです。これはヨガに限らず、日常的に運動をする方にも当てはまりますが、運動後は食欲が抑えられることが研究で明らかになっています。
運動後は食欲が抑えられ、運動をしなかった場合に比べ摂取カロリーが300kcal程度減ることが、英国のラフバラー大学の研究で明らかになった。
12人の女性が参加し行われた1つめの研究では、食事制限によって摂取カロリーを減らした場合と、運動によってカロリーを消費させた場合に分けて、それぞれその直後に参加者にブッフェ形式で好きなだけ食べ物を取ってもらい、食べる量に差が出るかを調べた。
その結果、食事制限をした女性の摂取カロリーは944kcalだったのに対し運動をした女性では660kcalで、運動をした方が摂取量が減ることが分かった。
参考:糖尿病ネットワーク - ウォーキングで食欲を抑える
さらに、ヨガを続ける人の中には、内臓の不調が改善されたり、ストレスが軽減することによって、体が欲する食事量が自然とわかるようになったという声も。人工甘味料を口にしなくなり、素材の味を好むようになるのもよくある傾向です。
食事制限でカロリー管理をするのも大事ですが、食欲が過剰になっていないか、ストレスをため込んでいないかも気にかけてみてくださいね。