実際にやってみた!瞑想の効果10日間の体験談 | 初ヨガ!ダイエット

私が瞑想をはじめたきっかけと、実際に瞑想を続けてどんな効果があったのか、10日間の記録を、当時の瞑想後のメモと共にご紹介します。2日めで悟りが降ってきて、突然会社を辞めることにした体験記です。

 

瞑想を始めたきっかけ

5?6年間、週に一回のヨガ教室に通っていました(今も通っています)。その当時は、ヨガの思想や考え方などを一度も学んだことがなく、ただ週に1回身体を動かす場所という位置付けでしかなかったのです。ただ、何年も通っている間に、ヨガには心の浄化作用がある、と感覚的には感じていました。

 

会社でめちゃくちゃに理不尽なハードな仕事を押し付けられて、頭も心もいっぱいいっぱいになった日がありました。時間もカツカツ、夜中まで一人だけ残って仕事。悩んだけど、「とりあえずヨガだ!!!」と思い立ち、無理やり時間を作ってヨガに行きました。

 

その日のヨガは、なぜかいつもと違っていて、先生のお話が入りました。過去に自分が一生懸命働きすぎて身体を壊してしまった話。どうか若いみなさんには「やらない選択肢」を覚えておいてほしいという話。そして最後に「どうぞ頑張っている自分を褒めてあげてください」と。

 

毎レッスンの最後に行う「屍のポーズ」は、一種の瞑想のようなもの。その日、私は屍のポーズで仰向けになりながら、堰を切ったように涙が止まらなくなりました。

 

それから数ヶ月して、ヨガのメンタルを支えてくれる効果に興味を持ち、何冊も本を読み漁りました。

 

本には、今まで無意識に行なっていた「断捨離」や「スペースクリアリング」「アロマ」といった言葉が書かれていて、これらも全てヨガに通じていたのか!と初めて知った私は、その本に書かれていた「瞑想」を見よう見まねでやってみたのです。

 

結論から言うと、瞑想をして二日目で悟りの考えが降ってきて、その日に会社を辞めることを告げました。
当時、瞑想を始めた時に書き残していたメモが残っていたので、瞑想の体験談としてご紹介します。

 

瞑想1日目

会社の人間関係が大きな悩みで瞑想をしてもずっと悩みが浮かんでは消えて行く状態。

 

当時の瞑想メモ
「ポコポコとここ最近の数日?数週間で考えていたことを瞑想しながら思い出している。
1?2分で違う悩みが浮かんでは、また次の悩みが…とたくさんの悩みが浮かんでは消えていく。
一番根っこの深かった悩みは、〇〇さんのこと(苦手な同僚)が一番長くて、ずっと脳の左側が重い感じ。息苦しくて、消えてくれない。
少し落ち着いたところで瞑想終了。」

 

その日の夕方、帰り道でふっと意識の変換が起きる。
「あ、私はこの息苦しい職場にずっと拘束されているから苦しいんだということに気付く。
右側の荷物の山も、〇〇さんの独り言も、長時間ずっとこの場にいることへのストレス。外に出たい。ここでは私は窮屈なのだ、と気付く。すごい悟り。目の前がクリアになった。
そして、辞められる、と思った」

 

瞑想は、瞑想をやっている時間だけじゃなく、日常の生活に様々な気づきを与えるのかも…と感じられたのがこの頃です。

 

瞑想2日目

さらに続けてみたら、突然悟りが降ってくる。

 

当時の瞑想メモ
「瞑想めっちゃいい!ってなって、ウキウキして、起きた直後、日が昇る前から始めた。
夜の間に脳は整理される、と思った通り、なーんにもポコポコが思い浮かんでこなくて、おなかへったなぁ…くらい。
ただ、目を開けると友人にもらったクッションが目に入って、過去の友人たちの名前が浮かんだ。

 

こんな立方体の図が瞑想中に頭に浮かんだ。
新入社員の頃はまだ小さいから、箱の中で自由に動き回れる。成長するにつれて、私の得意なことを伸ばすにつれて、この箱からはみ出す部分が出てくる。
でも、会社という枠組みの中でははみ出してはいけない。だから、一生懸命、箱の中に入るように抑え込む。でも、納まろうとするのはやはり無理があって、抑え込めば抑え込むほど、反発(=ストレス)で心が悲鳴をあげて倒れるのを繰り返してた。(適応障害という病気に3回なり、長期休暇をもらっていました)

 

最後に、自分の立ち位置がよくわかった。
社会に適応できない、のではなく、この会社(型)が窮屈になっただけなんだ。プラスのイメージで会社を辞められる、とようやく腑に落ちた。

 

なるほど、型にはまる必要はないし、合うところを見つけたり、型に頼らなければいいんだと気付いた。なんという悟り。今まで頑張ってたのって、『(不景気だから、会社に)何がなんでもしがみつけ』と過去に言われた父の言葉や、『(精神病になった直後に言われた)今までできていたんだから、今までできてたのに』という元上司の言葉を信じて、自分が頑張らないといけないんだと思っていた。

 

この「型にはめよう」とする感じにずっともがいていたのだ。本当は嫌なのに。だから息苦しさや窮屈を感じて、空ばっかり、鳥ばっかり写真を撮ったり、日の当たる静かな場所に引っ越したりしていたのだ。

 

ここ1週間、原因不明の咳にずっと苦しめられてたけど、これは毒出しだったのかもしれない。息づらさがすっとなくなった。咳が止まって、痰が出ると、息がしやすく、頭もクリアになった。いろんな執着がなくなって、愛だけ残った。」

 

この日の昼に上司に「会社を辞めることにした」と告げました。朝にやった瞑想でパッと頭も心もクリアになり、「辞めて大丈夫かな」と半年近く悩んでいた将来に、全く不安がなくなり、1年半経った今もその時と同じ心の軽さで過ごせています。

 

瞑想3日目

週1で通っているヨガの先生に、決断できたことを告げた日。

 

「15分でポコポコがおさまって、20分くらいがベスト、と本に書いてあったけど、目を開けて時計を見たらちょうど20分でびっくり。
日々の些細なこと(割とポジティブな悩み)が多い。石井ゆかりさんの「他者の力を借りる」という占いも、今まさに会社を離れて、会社から仕事をもらおうとしてる形のことかな、と納得した。」

 

その日の夜
「ここ数日のヨガの軌跡を、ヨガの先生に話したら、超喜んでくれて、超ハッピーーー!オームの愛のシャワーを受けたら、帰り道、笑顔が止まらないくらいしあわせで、アホみたいに体は軽いし、頭はクリア!最高!ハッピーーーー!」

 

ヨガ教室に数年通っていて、ずっと会社勤めの悩みを話していたヨガの先生。この日もヨガだったので「会社を辞める」ことを先生に告げたら、とても喜んでくれました。

 

レッスンの最後に、初めて先生が『オーム』を唱えてくれました。マントラって何なのか当時の私には全くわからなかったけど、何か良いオーラをもらったのか、帰り道は笑顔が本当にとまらなくて、真っ暗な帰り道で笑い顔を抑えるのに必死なくらいしあわせな気持ちでいっぱいになりました。

 

ヨガをやっててこんなに効果を感じたのは、この日が最初で最後かもしれない。これがチャクラが開くとか、悟りの道ということなのかな…とその後、ヨガを学び始めた私は思っています。

 

瞑想4?5日目

常に気持ちが軽い状態。前向きになっている。

 

「スペースクリアリングの極意を悟った!断捨離!瞑想って、頭のモヤモヤをクリアにして消すことで、新しい考え方を中に入れるってことなんだ。空っぽにする行為だったのか!
独立することを、親に言うのが怖かったけど、大丈夫な気がした。怖くないといえばうそになるけど、人生に確かなことも、成功も失敗もアタリもハズレもない。やりたいことはやる。」

 

瞑想5日め
「会社に行くと弱気になるけど、家にいると守られてる感がある。絶対大丈夫、と言う自信が湧いてくる。
きっと気が弱いところ、弱気を引き寄せる場所なんだ。黒い息を吐いて、きれいな息を吸って、強い気持ちを唱えたら、全部うまくいく気がした。秋晴れ。」

 

この頃は、毎日朝に窓も玄関も全開にして風を通しながら、ヨガのマントラを歌にした「デヴァ・プレマール」さんの音楽を一日中ずっと部屋の中で流していました。感覚でしかないけど、とても部屋が守られているようなイメージがあって、毎日会社に行くと将来が不安でいっぱいになったけど、家に帰ると大丈夫だ、と信じることができた。

 

瞑想6?10日目

とても穏やかで、心が安定している状態。悲しいことやつらいことが起こっても、数日で立ち直れるように。

 

「時間がかかっても出し切ることが大事。成るように成る。流れに身を任せる。また会えたら素直に感謝を伝えたいなあ。

 

お花を見て、キレイ、可愛い、と言う感情が復活した。昨日は全く目に入らなかったのに、しあわせ、豊かな生活ってこう言うことかも。一期一会。今日のあなたとの出会いを大切に。」

 

瞑想はとてもいい

私のように「悟りが降ってきた!」という例はおそらく特殊なパターンだとは思いますが、気持ちが安定して前向きになる効果があるなあと実感しています。

 

毎日瞑想を20分行うと脳の前頭前野が鍛えられるとの研究結果もあります。集中力と記憶力が高まり、うつ傾向が軽減するとのこと。

 

マインドフルネスや座禅で集中力が高まり、脳が活性化されると右の背外側前頭前野の機能も活性化。これが心を強くし免疫力を向上させ、記憶力や仕事の効率アップにつながる。うつ病の人はこの部分の機能が低下しているという。逆にうつ状態になると感情を司る扁桃体が活性化し、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されやすくなる。その扁桃体も、瞑想によって縮小するという結果が出ている。

 

参考:脳科学の最前線を行く?飛躍的に進む瞑想研究

 

瞑想は道具もいらず、思い立ったらすぐに始められます。いろんな瞑想法がありますが、とりあえず私と同じで見よう見まねで気軽にはじめてみるのもよいでしょう。ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

「呼吸瞑想」のやり方は?

呼吸瞑想は、呼吸に意識をのせ、感情を安定させる瞑想です

 

呼吸瞑想は、吸う息、吐く息に意識を集中し、迷いや不安を取り除く瞑想です。目指す自分をイメージし実現させていきます。

 

息を吸い、息を吐き、息を止める、この3動作で1セット。

 

吸うときはポジティブなエネルギーを大気や宇宙から吸い込むようなイメージで、吐くときは、身体の中に溜まっているネガティブな迷いや不安を出し切る気持ちで、息とを止めるときは、なりたい自分を思い描きながら行います。

 

呼吸瞑想のやり方

1.安楽座で座ります
2.両手を合わせて、目を閉じます
3.約5秒かけて、息を吸います(ポジティブを吸い込む)
4.約5秒かけて、息を吐きます(ネガティブを吐き出す)
5.約5秒息を止める(なりたい自分を描く)
6.はじめは5秒ずつで行い、できるようなら徐々に長くしましょう。15秒まで延ばせるとベスト。4〜5セット行います。
7.両手を頭の上へ上げ、指先までしっかりと伸ばします
8.息を吐いてリラックスしましょう

「トラタク瞑想」の発祥とやり方は?

トラタク瞑想は、ハタヨガの浄化法の一つ

 

トラタク瞑想は、元々、ハタヨガの浄化法から生まれました。「トラタク」は「凝視」という意味です。
ロウソクの炎を見つめ、一点を集中し、集中力を高める瞑想法で、心が落ち着く効果があります。
ロウソク以外にも、花や葉っぱ、オームなどのシンボル、月でもOKです。

 

トラタク瞑想のやり方

1.リラックスして座ります
2.1〜2メートル離れたところにロウソクを置きます(目の高さくらい)
3.炎に集中し、自然な呼吸を行います
4.目を閉じます
5.炎の残像を心の目で見つめます

 

部屋の明かりを落とすと、より集中しやすいでしょう

 

「坐禅」の発祥とやり方は?

 

坐禅は日本で最もポピュラーな瞑想

 

坐禅の発祥は平安時代。真言宗と天台宗が盛んだった、密教の時代に僧の修行のための瞑想として生まれました。
禅の最終的に目指すところは「解脱」。煩悩から解放され、迷いから脱して自由の境地に到達すること。
結跏趺坐(けっかふざ)=蓮華座か、半跏趺坐(はんかふざ)で座って行います。

 

坐禅のやり方

1.結跏趺坐で座ります
2.手で法界定印(ほうかいじょういん)を結びます
3.目は閉じず、1メートル先のあたりの45度前方の床に視線を置きます
4.座る際は、身体を左右に揺らして腰の安定する位置を決めます
5.頭を上へ持ち上げ背筋を伸ばします
6.肩と耳が一直線になっているか意識します(調身)
7.口を細く開け、大きく息を吐き出します(調息)
8.坐禅を組んだら動かず、心を整えます(調心)

 

「一?香」といい、線香が1本燃え尽きる長さ(約45分)を1回として行います

 

法界定印のやり方

右手の手のひらを上に向け、左足の上あたりに置く、右手の上に左手(手のひらが上)を重ね、右手と左手の親指同士をつけます。両手のひらで丸い球体を持っているようなイメージをするとわかりやすいでしょう。

 

 

「阿字観瞑想」の発祥とやり方は?

 

阿字観瞑想は、真言密教の瞑想法の一つ

 

阿字観瞑想は、真言密教の瞑想法です。
「阿」という文字に集中して行います。「阿」とは、梵字の第一字母で、万物の不正不滅の原理「諸法本不生」と一字で表した言葉。あらゆるものは生まれては消えていく、一喜一憂する感情も人の心の中で生まれて消えていく、といった思想を表しています。自分と対話をし、仏を感じ、宇宙と一体化する瞑想法です。

 

阿字観瞑想のやり方

1.姿勢を正し、結跏趺坐(蓮華座)で座ります
2.手は坐禅と同じ法界定印を結びます
3.目は半眼で、50cmから1m先に視線を置きます
4.「阿」を心の中で浮かべ、それを大きくするようにイメージします
5.呼吸に意識を向け、吸う時は天地を自分の中に取り入れるような気持ちで
6.吐く時は自分が天地に溶け込むような気持ちで行います
7.1回10分ほどを1セットにしましょう

 

 

瞑想番外編「慈悲の瞑想」

 

慈悲の瞑想は、自分の幸せを願う瞑想

 

慈悲の瞑想は、まず自分の幸せを願う瞑想です。自らを清め、心を整えます。
心の整った状態で、次は、自分の親しい人々や、動植物、他者に向けて幸福を願います。
「生きとし生けるものが幸せでありますように」という仏教の思想から生まれた瞑想です。

 

慈悲の瞑想のやり方

 

「私が幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように」

 

参考:慈悲の冥想(全文)

 

瞑想番外編「マインドフルネス瞑想」

 

マインドフルネス瞑想は判断力を養う瞑想

 

マインドフルネス瞑想は、今という瞬間に注意を向け、評価・判断を挟まずに、ただ受け入れることを目指す瞑想法です。
近年のマインドフルネスの流行は、マサチューセッツ大学医学大学院教授ジョン・カバット・ジンによって広まりました。
やる気の向上や、ストレスに強くなる効果があります。

 

Googleやインテル、ゴールマンサックスなどの研修にも取り入れられている瞑想法です。

関連のあるおすすめポーズ

ヨガの瞑想 基本のやり方

瞑想をやってみたいけど、やり方がわからないし、「今に集中する」ってどういうこと?瞑想は何のためにやるの?いつやるの?瞑想に適した時間や場所は?雑念が浮かんでもいいの?実際のやり方は?など、瞑想が初めての方に向けて解説します。

≫続きを読む

ポーズより大事なヨガの瞑想効果とは?

ヨガで大切にされる3つの要素のうちの1つ「瞑想」。瞑想は何のためにするの?悟りってどういう状態?内観するってどういうこと?禅と瞑想の違いなどをわかりやすくご説明します。

≫続きを読む

いろいろあるヨガの瞑想法10種類

ヨガでは大切な要素の一つ「瞑想」ですが、世の中にはたくさんの瞑想法があります。ここでは、TM瞑想、ヴィパッサナー瞑想、数息観(すそくかん)、イメージ瞑想、脈拍瞑想、ヤントラ瞑想、呼吸瞑想、トラタク瞑想、坐禅、阿字観瞑想の10種類の瞑想法の発祥とやり方を解説します。

≫続きを読む

実際にやってみた!瞑想の効果10日間の体験談

私が瞑想をはじめたきっかけと、実際に瞑想を続けてどんな効果があったのか、10日間の記録を、当時の瞑想後のメモと共にご紹介します。2日めで悟りが降ってきて、突然会社を辞めることにした体験記です。

≫続きを読む