ヨガとピラティスの違いって何?
ヨガは「心」や「精神」に働きかけるもの、ピラティスは「肉体」に重きをおいたもの。
ピラティスは、世界大戦で負傷したドイツ兵のためのリハビリ用の運動として考案されたものです。
体を自由に動かすことができない人のためのものなので、激しい運動ができない人でも行うことができるエクササイズです。インナーマッスルを鍛えることを目的とし、実際にリハビリの医療現場でも多く取り入れられています。
ヨガとピラティスでは呼吸法に大きく違いがあり、ヨガは静止して深く呼吸することに重点を置きますが、ピラティスは常に体を動かします。
一方でヨガは、もともとはインドで悟りを開くための修行法です。今では健康のためにされている方も多いですが、ストレッチや柔軟によって身体のコリをほぐし、リラックスを促して、より深い瞑想へ導くために行うのがヨガの様々なポーズです。
ヨガとピラティスは、ポーズこそ似たような点も多いですが、最終地点として、それぞれ「心」を目指すか、「肉体」の健康を目指すかで大きく異なります。
ピラティスはどこから始まったの?
ピラティスは、リハビリとして考案された。
ピラティスは、1881年にドイツ人ジョセフ・H・ピラティス氏が世界大戦で負傷したドイツ兵のためのリハビリとして考案されました。
ピラティス氏は幼い頃から身体が弱く、体質改善と体力強化のためにボディービル、スキー、ダイビング、ヨガといったあらゆるスポーツに挑戦し、人体解剖図のモデルになるほどの素晴らしいバランスの肉体を作り上げました。
自身だけではなく、周りの人間の健康状態も改善したいと始めたのがピラティス。体を自由に動かすことができない人のためのものなので、激しい運動ができない人でも行うことができるエクササイズです。インナーマッスルを鍛えることを目的とし、解剖学を基礎としているため、実際にリハビリの医療現場でも多く取り入れられています。
ヨガとピラティスのメリットとデメリットは?
ヨガのメリット
・筋肉の柔軟性を高める「ストレッチ」
・初心者向けのポーズと上級者向けのポーズがあり、生涯をかけて楽しめる
・インド発祥で禅の考え方と近く、日本人に馴染みが深い。ポーズの意味や座学で深い知識得ると、ダイエット目的以上に学びがある
・ストレスの解消やメンタルの安定に効果が高い
ヨガのデメリット
・腰痛がある方や体が硬い方には関節に負担がかかりやすい
・呼吸のタイミングや考え方など感覚的に捉えられるようになるまでに時間がかかる
ピラティスのメリット
・体幹を鍛え、姿勢を整える「筋トレ」
・基礎代謝が上がり、痩せやすい体質になる
・ドイツの理学療法士によって作られたリハビリ用のエクササイズで、医学的にも高い評価がある
・ボディバランスの良い体になる
ピラティスのデメリット
・正しいフォームが重要なので、本での習得が難しい
・DVDやCD、動画で学びつつ、始めは先生に指導してもらう方が良い
ヨガとピラティスはどちらがダイエットに効果がある?
目的に合わせて継続できる方を選べば吉。ピラティスは筋トレ、ヨガはストレッチと有酸素運動
ピラティスは主に「筋トレ」。体幹を鍛えるトレーニングや姿勢改善が中心で、ヨガは「ストレッチ」。メンタルを整え、ストレスをなくす精神の安定を目指しています。
どちらを選んでも、即効性のあるダイエット効果がありませんが、身体を整える意味でも、長く続けられる運動として生涯をかけて役に立つのがポイント。
どちらも一度試してみて、自分のライフスタイルや目的によって選んでOKです。継続が大事なので、長く続けられそうな方をチョイスしましょう。